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喰ing 喰いしんぼ紀行 神田樹下夢編

「煮込み料理」日本一を目指す!手作りにとことんこだわった35年

酒樽の看板 今回、喰いしんぼうの「喰ingスタッフ」が訪れたのは、東京・神田にあるトラットリア「樹下夢」というイタリア料理のお店です。
JR神田駅の南口を出てすぐに見えてくる酒樽の看板が印象的です。
昼時とあって、女性のお客さまがどんどん入っていきます。


食通の街、神田で行列のできる洋食店

入り口の様子 神田とあって、安くて美味しいものに敏感なOLさんに人気があることは一見してわかります。入り口に掲げたメニューボードには手頃な、お料理やワインが並んで「これはかなり期待できる!」美味しいものに目のない「喰ingスタッフ」の期待度がさらにアップ!
では、早速、お店に入ってみましょう!
メニューボード

店内へと進む階段。壁面いっぱいにぶら下がったワインの空き瓶にびっくり! ワクワクしながら、階段を進むと壁面いっぱいにぶら下がったワインの空瓶にびっくり!
「これは夜くるべきだったかな?」などと、ちょっと後悔します。
一本一本のワインの銘柄を見ながら階段を降りていく、結構珍しいワインもあります。
これはあなどれない。ワイン通のお店に違いない!

ぎっしり揃ったワインセラー 常時、200〜250種類のワインが揃った店内 お店に入ると、まず、オーブンキッチンがあり、予想通りにぎっしり揃ったワインセラーに圧倒されます。
27坪に50席という店内は、狭いというより満席になったら、お客さまの笑い声をBGMがわりに、賑わって楽しそうな風景が想像できます。「やっぱり夜来よう」と思う雰囲気づくりが好印象でした。
店内も、壁面いっぱいにおすすめメニューがならび、お客さまの写真が貼られています。
おそらく常連さんの多いお店なんですね…。

雰囲気の良い店内

ビーフシチューを温める北原シェフ ランチは「樹下夢のビーフシチュー」で! さて、今回の取材のメインである「樹下夢のビーフシチュー」を注文します。
早速、調理を始める北原シェフ。期待しながらカメラを準備して厨房をのぞいてみると…。あれ?大きな鍋で”クツックツッ”とじっくり煮込まれるビーフシチューを想像していた「喰ingスタッフ」の思惑はあっさり裏切られました。どうしても、ビーフシチューの仕込み風景を撮影したかったスタッフは北原シェフに聞いてみました。「すいません、仕込みはしないんですか?」
すると、意外な答えが帰って来たのです。

丁寧に混ぜられるビーフシチューの様子 ランチは、通販で販売している「樹下夢のビーフシチュー」を使っているのだという。そもそも「樹下夢のビーフシチュー」は、お店に出すために開発されたメニューだったのです。
その評判を聞きつけた通販会社の要望に応えて提供しているのだとか…。
「お店に出すために開発したメニューとはいったいどういうこと…?」

絶品!とろけるビーフシチューは業務用!

ビーフシチューのアップ写真

美味しそうに頬張るスタッフ 「樹下夢」は、35年前に喫茶店としてオープンしました。
そのころ、お店で提供するメニューとして、業務用の食品を色々と取り寄せて食べてみたところ、どれも代わり映えしないものだったのだそうです。
でも、ここからが「樹下夢」のすごいところ。「だったら、自分たちで作っちゃえ」と、工場まで作ってしまったというのです。
今では、業務用として全国の600店舗以上に提供しているのだとか…。「樹下夢のビーフシチュー」は、業務用としてプロも納得するものだったんですね。その後、スパゲティソース、カレー、煮込み料理、さらに、デザートまで開発。その数、50種類にも増えているのです。今では「煮込み料理日本一」を目標に頑張っているといいます。
確かに、テーブルに運ばれた料理は、どう見ても「レストランのビーフシチュー」そのものです。しかも、牛肉の柔らかさに関しては絶品!想像以上でした。
どうしたら、この柔らかい牛肉になるんだろうと思った「喰ingスタッフ」は、その工場も見たくなった訳で、柔らかい牛肉の「秘密」は、絶対に工場にあるはずだと睨んだのです。


工場という「セントラルキッチン」は、まさしく、小さな巨人です。

大田区にある樹下夢羽田工場の看板 翌日「樹下夢の羽田工場」に取材にきました。これだけ、ヒット商品を提供する工場だから大きな建物を想像していたのですが、意外にも小さな工場でした。しかし、中に入ってみてそんな思いは一瞬にして改めることになるのです。


大型のコンベクションオーブン お肉は蒸気で13時間じっくり調理する! 工場に入って見ると、確かにコンベアーなどライン化された物は一切見あたりません。しかし、その分一品に対するこだわりを感じたのです。
まず、目に飛び込んできたのは、ホテルなどで良く使用される大型の「コンベクションオーブン」。
これは蒸気でじっくり調理をするためのもの、余分な脂を落として、お肉を柔らかく旨味をとじこめておくといった優れもの調理器具です。

調理の様子 「樹下夢のビーフシチュー」は、このコンベクションオーブンで13時間(9時間蒸して4時間余熱調理)もかけて、お肉を柔らかく煮込んでいるというのです。「でも、これって時間をかけ過ぎていませんか…。大量生産ができないと効率が悪いのでは…?」と、素人なりに心配しました。コンベクションオーブンから取り出した牛肉は、一本ずつ大切に網に包まれて見るからに柔らかそう…。
「これは旨いに決まっている!」
でも、ちょっと気づいたことがありました。

じっくり煮込まれた牛肉 なんと、牛肉はデミグラスソースではなく水で煮込まれていたのです。
工場長によると「牛肉は伊豆大島ハマネの深層水で煮込んでいます…。」
「伊豆大島のハマネの深層水?」
おおっ!企業秘密発見!!
でも「伊豆大島のハマネの深層水」を使うとどうなるんだろう?「樹下夢」はハマネの深層水を使って様々なテストを繰り返してきたのだといいます。

立ち上る蒸気 深層水調理は、お肉や魚の臭みを抑え、味もしみ込みやすく、柔らかく仕上げてくれるのだという。
さらに、この深層水は天然の海洋ミネラルを多く含んで健康面にも有効だという説もあるのです。
ここで、驚きなのは「樹下夢」は、いち早くこの「伊豆大島のハマネの深層水」に着目し、調理に使用しているということ!コストのかかる深層水調理は味にこだわる「樹下夢」だからこそ長年使ってきたもので、他で使っているという話しは聞かない。
これぞ、煮込み料理で日本一を目指す企業の証しではないでしょうか。

煮込み上がった牛肉 さらに美味しく、一つずつ愛情を込めて! こうして、煮込み上がった、牛肉は一旦、冷蔵されてから一つずつに切り分けられ、さらに冷凍されます。その上でデミグラスソースと共にパッケージされるのです。深層水で煮込まれたお肉はパッケージの中で、デミグラスソースをたっぷり吸収して熟成するのだといいます。
だから、大きなお肉でも、形が崩れず美味しいビーフシチューが出来上がると言う訳です。
今回、神田から始まり羽田工場への潜入取材で見た風景は、効率だけが求められている現代において、大手では真似のできない手間ひまをかけて調理する職人たちの姿でした。
喫茶店のオーナーが始めたお店だけの「セントラルキッチン」。当初は「道楽」に見えたに違いありません。でも、このこだわりは「煮込み料理で日本一目指す集団」の意味を充分確信させてくれるものでした。是非、皆さんもご自分の舌で確信してみてはいかがですか…。

簡単調理、お湯で温めるだけ!人気店の本格的な味を食卓へ!

東京・神田「樹下夢」のビーフシチュー 大肉5食分 価格 4725円

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